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顧客育成は、すべてのコーチにとって自然なこと!

2020年のICFグローバル・コーチング・スタディによると、コーチの数は世界中で71,000人という驚異的な数にまで増加しています。

コーチング市場の拡大は競争の激化も意味し、コーチは、理想的なクライアントを惹きつけ、サービスを提供できるスキルを身につける必要があります。しかし、多くのコーチは、人を惹きつけることを、ネガティブな売り込みのような、人脈作りやビジネス・マーケティングのためのどこか居心地の悪いアプローチと結びつけて考えています。クライアントをサポートし、サービスを提供することは好きなものの、自分自身を売り込むために姿を現すことに抵抗があったり、気まずさを感じたり、どうすればいいのかよくわからないのです。

強引なセールスやマーケティングのマインドセットではなく、コーチング・ビジネスを成功に導くために、より快適で、自信に満ちた、育成的なアプローチへのシフトを提案したいと思います。この顧客育成マインドセットは、あなたを含めた、すべてのコーチがすでにマスターしているスキルを自然に使うものです。

育成とは、”誰かや何かが成長している間、世話をし、保護すること “と定義することができます。人間として、私たちが誰であり、何をするかの中心には他社との人間関係があります。ケアと成長は、そもそも多くの人がコーチになることを選択する理由の、正に代表的なものです。私たちの最も重要な人間関係は、私たちがそこに注ぐ時間とケアに値するものです。人間関係はあなた自身の庭を形成するものであり、植物と同じように、あなたのビジネスの根幹をなす人間関係も、成長し繁栄するためには特別なケアが必要なのです。

ご存知ですか?:

  • 92%の人が知り合いからの紹介を信頼しています
  • 新しいビジネスチャンスの65%は、紹介や推薦によるものです
  • 中小企業経営者の82%が、紹介が新規ビジネスの主な供給源だと答えています
  • 人間関係の39%は、共通の友人やすでに知っている人(主に職場)から始ります

私生活でもビジネスでも、強い人間関係は意義、信頼、知名度を高め、アイデアを交換し創造性を発揮する場を提供します。固い絆は自信と成長を後押しし、関係者全員にとって人間的に充実したものとなります。さらに、自分の仲間を作り、育てることに十分な時間を割くことで、必要な時にいつでも仲間がそばにいてくれるようになっていきます。

その方法を紹介しましょう:

1) 内面: 次のように問いかけて、自分自身を把握する:

  • 自分の目標や達成したいことは何か?
  • 具体的な目標は何か?(どこで、どのように成長したいかも考える)
  • 自分のスキルや経験は何か?
  • 見返りを期待せず、無償で提供できるものは何か?
  • 私のコネクションは誰で、どこにいるのか?(オンラインとオフラインの両方を考える)

2) 外面:仲間を特定する

  • あなたの目標の周りにいる適切な人々を特定する。
  • 自分のコミュニティ全体について考える ―友人、家族、人脈など、仕事上のアイデンティティを超えて好奇心を広げる。
  • 同じ、もしくは似たような仲間につながる可能性のある間接的な人脈(友人の友人など)も忘れずに。例えば、エグゼクティブ・コーチの場合、人事マネージャーはどちらも従業員とつながっているので、知っておくといいかもしれません。

3) 顔を出そう! 人間関係を築き、育むための10のステップ

  • ソーシャルメディア、イベント、記事、ブログ、電話、Eメールなどを通じて)バーチャルに、あるいは物理的に顔を出す時間を毎日カレンダーに書き込む。
  • 絆を作り、相手の名前を言い、相手の興味にもっと焦点を当てる。
  • 最初の一歩を踏み出し、オープンエンドな質問をする。
  • 判断せずに、積極的に耳を傾ける。
  • 誠実で正直であること。
  • 相手の言葉を使う。
  • 見返りを期待せず、知識や与えられるものを分かち合う(上記への答えから)。
  • もらうより先に与える(上記への答えから)! 人間関係は双方向。受け取る側より与える側の方がずっと気分がいいし、恩を着せられるより役に立つ方がずっと気分がいいものです。
  • フォローアップし、感謝を示し、頼んだことを謝らないこと。
  • 忍耐強くあれ。人間関係の構築には時間がかかる。

この10のステップを見れば、どのコーチも、私たちがすでにマスターしているスキルそのもの、つまり確固たるコーチングのコアコンピテンシーに似ていることに気づくことでしょう。あなたが本来持っているコーチングスキルを、自信を持って人間関係の育成に応用することで、あなたの仲間を惹きつけ、人脈とビジネスを成長させる雰囲気を作り出すことができるのです。新しい目標を達成するために、お気に入りの目標設定ツールを自分自身に使うのも自然なことです。1ステップずつ進んでいきましょう。

コーチングは進化しており、かつてないほど多くの人々をサポートするために、より多くの方法が利用できるようになっています。誰もが、充実した人生とコーチング・ビジネスの成功に必要な人間関係を育み、成長させるために提供できるものを持っています。コーチであるあなたは、自分自身と自分のビジネスを期待以上に差別化するために必要なスキルを、すでに自然に身につけているのです。さあ、ロックンロールで前に進みましょう!


この記事の内容は、ICF Converge 2023で深く掘り下げられたものです。参加しなかった人も、見逃すことはありません。ICF Converge 2023オンデマンドパッケージを利用すれば、該当セッションの録画「ロックンロールで自己、スキル、ビジネスを拡大しよう!」や、その他60の録画にアクセスすることができます。

著者:エレン・コッヘル、PCC

エレン・コッヘル、PCCは経済学者、認定ワークプレイス・ウェルネス・コンサルタント、ヘルス&ウェルネス・コーチング修士号取得。ICF Health and Wellness Coaching Community of Practiceの共同リーダー、Global Wellness Institute Wellness Coaching Initiativeの議長を務める。健康&マインドフルイーティング・コーチ、認定デジタル・ウェルビーイング・コーチでもある。世界各地の数十の組織で、何百人もの個人やグループが持続可能なライフスタイルの変化を起こせるようコーチングを行い、何をすべきかを知っている状態から実際に行動に移せるようサポートしてきた。アメリカで教育を受け、スイスに30年以上在住。

※ 本ブログで紹介されているゲスト投稿で述べられている見解や意見は、著者のものであり、必ずしも国際コーチング連盟(ICF)の見解や意見を反映するものではありません。ICFブログにゲスト投稿を掲載することは、著者が提供する製品やサービスをICFが推奨または保証するものではありません。
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Originally written in English by Ellen Kocher, PCC
Coaching World, April 24, 2023, Nurture is Nature for Every Coach!

https://coachingfederation.org/blog/nurture-is-nature

翻訳:牧野内 正雪

Disclaimer: This article was approved by ICF for translation and was translated by a Japanese translator hired by ICF Japan Chapter. The original article of this translation was written in English for ICF Coaching World. Please note that ICF and ICF Japan Chapter do not take any responsibility for any potential errors or mistakes in the translation. For clarity of the content, please refer to the original version on the ICF website at https://coachingfederation.org/blog

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