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ビジネスを少ないリソースで高速に成長させる指数関数型組織に変えるために

ビジネスの世界では、全てを自分1人でやる時代は終わりました。現在、世界で最も成功している企業は、パートナーのネットワークと先進的な技術を活用し、成長を続けていくにあたってのコストを削減しています。これらは指数関数型組織(exponential organizations)(訳注:新しい組織形態やITなどの新技術を活用することで、同業他社と比べ、平均以上の速度で成長する組織)として知られています。

あなたのクライアントも、そのような構造でうまくやっていけるかもしれません。彼ら自身がこのことを知っているかどうかにかかわらず、正しい方向に導いて行くのがコーチの仕事です。ここでは、ビジネスを指数関数的な組織に変えるための4つのステップを紹介します。

1. コンセプトをクライアントに届ける

コーチとして、クライアントが達成したいと思っていることに耳を傾け、その夢の実現を支援するのがあなたの仕事です。しかし、多くのビジネスリーダーは、指数関数的な成長について考えることを忘れています。彼らは、きっと個人の投資ポートフォリオでは指数関数的なリターンを目にすることを楽しんでいることでしょう。しかし、ビジネスでは複合リターンモデルを適用したことはまだありません。

クライアントが許可するならば、ここ6年以内に生まれた、成功している企業の例―例えば、Uberの評価額は680億ドルにまで急上昇しましたーを挙げることもできることでしょう。これは、Uberが伝統的な直線的な成長をするビジネスモデルを踏襲していないからです。その代わりに、社内のスタッフと外部のネットワーク(特にテクノロジー分野)の両方を組み合わせることで、ビジネスの成長を高速にし、収益性を向上させることに貢献しています。

2. 事業の構造を見る

ここでも、指数関数型の組織は、伝統的な直線的構造を否定する必要があります。代わりに彼らには、全ての仕組みに大きな変更が要求される、テクノロジーと国際マーケットにフォーカスへのフォーカスが必要となって来ます。その時あなたには、クライアントの許可を得て、必要な構造改革の提案や成功例を提供することが出来るでしょう。

例えばオンライン小売の巨人ザッポス(Zappos.com。アメリカの靴を中心としたアパレル通販の大手で現在はアマゾン・ドット・コム傘下。)をとり挙げることができます。彼らはホラクラシー(権限を経営層や管理職に集中させず、広く組織全体に分配させる新たな構造)として機能することを決めました。つまり、トップダウンの管理構造を捨てて、チームが自分たちで組織化して自らをリードできるようにしたのです。

ザッポスがこの構造改革に踏み切ったのは、この形態では成長が停滞を招くとの理由からです。しかし、都市の場合、規模が2倍になると、住民一人当たりの生産性は15%向上します。ザッポスは、生産性の向上についてはそれと同じように実現したいと考え、従来の直線的なビジネスではなく、都市のように感じられるように会社を再構築したということです。このようなケース・スタディは、クライアントが目標を達成するために、どのように構造を再構築するのがベストなのかを見極めるのに役立つかもしれません。

3. クライアントをアクション・プランに導く

コーチであるあなたは、クライアントが何をすべきかを指示することは出来ません。指数関数型組織の専門家でスピーカーでもあるサリム・イスマイルも、思い描いたレベルの成功に達するために、そのビジネスが何をするべきなのかを名言しません。その代り、彼は会社の目的に合わせてカスタマイズ可能なアクション・プランを提供します。このプランは、成長を促進させるために、今最も急速に成長しているテクノロジーに基づいて5つの内部戦略と5つの外部戦略を採用しています。

イスマイル氏のリストには、10倍のパフォーマンス向上につながる可能性のある10の分野が含まれています。企業はそこから4つの分野のみを選択して実施します。資産を購入する代わりにリースしたり、アルゴリズムを使ってビジネスプロセスを合理化したり、従業員の自主性を高めたり、新しい手法を試してみて、最も効果的なものをビジネス構造に採用したりすることが出来るでしょう。

これらの結果指向のアイデアでも、組織を最も良くするものを選ぶことに硬直的であってはいけません。あなたはコーチとして、クライアント自身に彼らが達成したいものを定義する機会を与え、潜在的にはどのように進行させるのか、どのようにより良くしていくのかの選択肢を彼らが選べるようにしてく必要があります。最終的には、彼ら自身が、何が最も有益であるかを自らの責任において選択し、自ら解決策を見つけていくべきなのです。

4. 彼ら自身に責任を持たせる

クライアントがゴール(この場合、直線的な組織を指数関数型に変化させるという目標)を本当に達成するために、自ら責任を持ち続けられるようにすることは、おそらく、コーチとしてのあなたの最も重要な責務となることでしょう。

コーチとして、あなたはすでにこの責任感を育てるための戦術を持っています。まずは、すべての目標と要求を可能な限りはっきりと明確に定義することです。クライアントと協力して、目標をはっきりとリスト化します。クライアント自身が自力で考えれば考えるほど良いです。目標を達成するために、どのようなリソース、スキル、トレーニング、繋がりが必要なのかを把握し、それらの資産を獲得するための計画があることを確認してください。

達成するまでの道のりの中で、あなたは彼らがスケジュールと目標に沿い続けるようにする必要があります。そのために、成功を測定する方法を明確にしておきましょう。クライアントが前進できるように、あなたのコーチングスキルを使ってください。そして、クライアントが約束を守れていない場合は、それが目標にどのような影響を与えているのか、また、それが成功を遅らせているのか、しっかりと正直に話しましょう。それだけで、クライアントを再び軌道に乗せることができるかもしれません。

指数関数的な成功を実現する

あなたのサポートがあれば、クライアントは構造的な変化が必要であることに気づき、それをどのように実現するかを考えることができます。最初から最後までクライアントの成功をサポートするのはあなた次第です。クライアントがゴールラインを越えたとき、クライアントはもちろん、コーチングしたあなた自身もきっと、共に達成感を感じられることでしょう。

著者:サラ・ランドラム

サラ・ランドラムはフリーランスのライター兼ブロガーです。彼女のブログ「Punched Clocks(https://www.punchedclocks.com/)」では、プロフェッショナルやメンターのためのリーダーシップとキャリアのアドバイスを共有しています。SNSでサラをフォローしたり、彼女のブログのニュースレターを購読することで、より多くのヒントを得られます。@SarahLandrumでそのツイートを見ることが出来ます。

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Originally written in English by Sarah Landrum
Coaching World, July 19, 2018, How to Help Businesses Become Exponential Organizations

https://coachfederation.org/blog/exponential-organizations

翻訳:牧野内正雪

Disclaimer: This article was approved by ICF for translation and was translated by a Japanese translator hired by ICF Japan Chapter. The original article of this translation was written in English for ICF Coaching World. Please note that ICF and ICF Japan Chapter do not take any responsibility for any potential errors or mistakes in the translation. For clarity of the content, please refer to the original version on the ICF website at https://coachingfederation.org/blog

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